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でも、先生もいつもは聞いてあげられないから、やさい君はこれから、 ロッカーの上の『先生アノネ』というノートに書きたいことを書いてネ。」 そのロッカーは窓の横にあって、よく日のあたるところでした。私はそこに、何を、どんな風に書き込んだのかひとつとして思い出せません。ひょっとしたら、何も書かなかったのかも知れないです。 だって、そのノートはいつでも皆に見られる位置にあったのだから・・・。 多分、私はそのときまで、先生に執着するかのように関わりいっていたのでしょう。私はそのノートを出されて、ノートに伝えたいことを書けば、先生が答えてくれると教えられました。 でも私は皆にそのノートが見られるのが嫌で書かなくなりました。 じゃぁ、そのノートは意味のないものになってしまったかというとそうではありません。先生が忙しいときには、そのノートに私が何かを書けばいいんですから、私がしつこくなりそうなときに先生は「ノートに書いてね」といえばよくなりました。先生は私と適切な距離を保つことができるようになりました。 相変わらず、クラスの皆となじめないでいたのには違いありませんが、先生に関わりすぎる事で周りから何かを言われることはなくなりました。 それと、「先生と話したい」という気持ちを抑えて、辛抱することができるようになりました。 本当は、私がそのノートにたくさん書いて、みんながそれを見て、 私を知って、私と関われるようにしたかったんですよね。−− |
| 先生アノネ、大学の3年生になってからだけど、僕はやっと皆に自分のことを知ってもらいたいなって思い始めて、少しずつ、周りの人に自分のことを話し始めるようになりました。 最初は、皆に反発されているように感じてすごくつらいことも多かったけど、そうじゃなくて、一人一人が僕のことを考えてくれていることもわかるようになりました。 何度も何度も人の心がわからなくて、人から「なんだコイツ」って思われていたのもわかって、話したくなくなったときもあったけど、そのたびに励ましてくれる人が回りにいてくれて、あきらめずに話していたら、少しは人の気持ちがわかるようになったみたいです。 先生アノネ、オカシイんです。今なんかね、「ウザイ」って言われるくらいに、話せるようになったんだよ。 先生アノネ、先生ありがとうね。 |
| 横浜市立西富岡小学校3年2組 (p.n.)やさい さしみ |